花粉媒体者
ちょうちょ会の解釈
花粉媒介者とは主に蝶蛾や蜂虻といった昆虫や鳥類、またはトカゲなどの爬虫類やはたまた野ウサギといった花粉に触れることがある生物のこといいます。
花粉媒介者(授粉者:ポリネーター)
花の蜜を吸い花を渡り歩くことで花粉を送粉して動物媒する動物を花粉媒体者という。
花粉媒介をされる植物は主に被子植物で、花粉受粉者の訪花行動と摂食器官の形態は、被子植物の花の形態と開花様式など(送粉シンドローム)と密接な関連がある。
また、花を訪れる動物の中で送粉を行わず蜜のみを採る動物を盗蜜者という。
※ 花粉媒介者(授粉者:ポリネーター):植物の花粉を別の植物に運んで受粉(送粉)させて花粉の雄性配偶子と花の胚珠を受精させる動物のこと
そのほか、送粉者、送粉昆虫ということもある
※ 動物媒:花粉受粉者によって花粉が媒介される受粉様式のこと
※ 盗蜜者:花粉を運ばず、蜜のみを採っていく動物のこと
※ 訪花昆虫:花に訪れる昆虫のこと
さまざまな花粉媒体者
チョウ目
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紋白蝶 学名:Pieris rapae
チョウ目 シロチョウ科
紋黄蝶 学名:Colias erate
チョウ目 シロチョウ科
ナミアゲハ wikipedia
並揚羽 学名:Papilio xuthus
チョウ目 アゲハチョウ科
黄揚羽、黄鳳蝶 学名:Papilio machaon
チョウ目 アゲハチョウ科
麝香揚羽、麝香鳳蝶 学名: Byasa alcinous、Atrophaneura alcinou
チョウ目 アゲハチョウ科
※ 麝香:ムスクと呼ばれる雄のジャコウジカから得られる香料、生薬のこと
ゴマダラチョウ wikipedia
胡麻斑蝶 学名:Hestina persimilis japonica
チョウ目 タテハチョウ科
ツマグロヒョウモン wikipedia
褄黒豹紋 学名:rgyreus hyperbius
チョウ目 タテハチョウ科 ヒョウモンチョウ属
送粉シンドローム
送粉シンドロームとは植物が受粉様式を反映したものをいう。
送粉シンドロームの構成要素としては、花全体の大きさや花冠の深さ・幅、色(紫外光でのみ可視)、香り、蜜の量・成分など。
花粉媒介者と送粉シンドローム
鳥類
花筒が細長いもの → くちばしで蜜を吸いやすい
例外1.メジロ等は桜の花の蜜を吸う
蝶類
花弁が少なく花の大きさが大きいもの → 安定して蜜を吸いやすい
送粉シンドロームの作用
誘引
花の色や形状・香りなどによって花粉受粉者を呼び寄せる。
報酬
蜜・花粉・香り成分など、花に訪れた送粉者への報酬。
騙し送粉を行う植物もある。
選別
特定の動物を送粉者とすること。
誘引や報酬によって選別するほか、開花時間を限定するなどしてその時間に活動する動物のみを送粉者に選定することもある。
制御
蜜腺の位置を示す蜜標や、花の物理構造によって動物が送粉をより確実に行うように制御する。
※ 騙し送粉:誘引した送粉者へ報酬を与えない送粉のこと
例1.マムシグサ、ベゴニアなどが上げられる
様々な騙し送粉者
マムシグサ wikipedia 有毒
蝮草 学名:Arisaema serratum
サトイモ科テンナンショウ属
ウラシマソウ wikipedia 有毒 絶滅危惧種指定の地域あり
浦島草 学名: Arisaema urashima
サトイモ科テンナンショウ属
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◆参考
筑波大学 BotanyWEB
Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%81%E7%B2%89%E8%80%85
ちょうちょ会