管理敷地内に大量に生えている雑木の正体

エノキ(榎) Celtis sinensis

 

 ちょうちょ会管理敷地内の夢見鳥の庭に1000本以上生えており、抜こうとすると15cm程度の長さでも地面に硬く根を張っていて除草が大変な作業になる厄介な植物です。

 

 見つけ次第引き抜いているのですが最近正体が分かりました。エノキです。

 

 エノキはエノキタケの枕木になるくらいの利用用途だと思っていましたがエノキは30m近くまで樹高が伸び、家具や建築材などに用いられる他、国蝶のオオムラサキの幼虫の代表的な食草であり、タマムシやゴマダラチョウ、テングチョウやヒオドシチョウといったタテハチョウ科の蝶の食草でもあるようです。

 

 また、果実が甘いらしくヒヨドリが好んで食べるために糞に混じって種があらゆるところに拡散されるそうです。

 恐らく糞で拡散したものではなく雨水で流れてきたか近くにある巨木がエノキなのだと思います。


 これで絶滅危惧種のタマムシが大量に発生していた理由と死骸が敷地内に落ちていた理由が分かりました。敷地内にある大量のエノキの若芽を食べて安定して育つことができたようです。

 

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